阿倍野防災センター

今日は東日本大震災から2年。

メディアでは『風化させない』という言葉をよく見る時期になりました。

大事なことではありますが、震災の時期に限らず、定期に災害番組が必要になってきているようにも思います。実際のところ、神戸の復興も18年できれいになったと観光すると感じると思います。たしかに市街地を中心にきれいになっていますが、少し離れると今もさら地で、メドたたずの土地も多いです。



記事はコチラ 震災と神戸(住吉)  


そのような細かい部分は、残念ながらメディアでは取り上げられていません。

自身が『災害を風化しない』ためにできることをこれからも考えていきたいと思います。



ということで、週末に家族で防災センターに行きました(^^♪

京都市立防災センターと阿倍野防災センターは本格的で有名ということで、まずは阿倍野防災センターに行きました。


大阪天王寺から歩いていける距離で、人ごみの間にひっそり?あるセンターですが、今日の体験も小さい子供連れ家族も5組ほど参加されていて、熱心でした。

先日、NHKで大川小学校遺族の特番があったこともあり、我が子の命をどう考えていくかを家族で考えたばかり。子供たちに定期で災害を考えてもらう時間つくりということも大事かなぁと二人で話し合いました。

(※大川小学校の話しを始めると長くなってしまうので、心の中にしまっておこうと思いますが、今朝の神戸新聞でも女川の中学校男性教員の特集がありました。大川小学校で娘を亡くしたのですが、学校での防災担当をされています。「学校は命を守らないといけない」という使命と「行ってらっしゃいと送り出す親の存在」っを考えるようになったとあります。そして「大川小学校の教師たちもきっと一生懸命子どもを守ろうとしたのだろう」と締めくくられてあります。遺族が訴訟を起こしている大川小学校遺族の中にも教師擁護考もあり、一概にメディアの断片情報だけではみえないものが見え隠れします。色々と考えることはありますが、男性教員の「学校は命を守らないといけない」という言葉は、「介護施設は命を守らないといけない」ともいえますし、サービス業なら「お店は客の命を守らないといけない」更には家族は家族の命、地域は地域の命をそれぞれ守るために、風化しない防災意識が必要なのだと思います。今年グループホーム火災が立て続けに起き、尊い命が亡くなった我が業界。他人事ではないですし、まずは個人でできる減災を徹底し、今後もボトムアップで伝えていこうと思います。)






話しを戻します。

ここの防災センターでは地震体験も「阪神大震災版(直下型)」「南海トラフ版(海溝型)」のふたつが体験できるのですが、全国的にも珍しいようです。その他、消火器訓練、119通報訓練、煙体験やジャッキ救出まで幅広く訓練できます。



今回3歳と1歳の息子達はジャッキ体験はできなかったのですが、それ以外は体験をして、ミニ地震体験では、ふたりとも半泣きという体験でした。それでもこの体験は息子達にとっては必ず役に立つことでしょう。



地震体験車として「なまず号」が比較的体験しやすいですが、震度7体験といっても、構えて手すり持って受ける震度7と不意に来る震度7は全く違います(どちらも体験した私自身が強く感じます…)

それでも体験するとしないとでは違うので、今回の体験は良かったと思います。



相方は阪神版も南海版も体験しましたが、やはり縦揺れと横揺れはかなり違うという感想と、阪神大震災の根源野島断層が保存されている北淡震災記念公園で経験した地震体験とも違う感覚とのことでした。



この防災センター、市営なのでもちろん無料ですし、本当におススメです。天王寺の買い物帰りにちょこっと寄れる場所にあります。


神戸にある人と未来館も震災記録の図書館があって、おススメではありますが、有料です。体験という部分でいけば、こちらのほうが無料体験なので、良いと思います。



30分〜120分コースまで体験内容も4つくらいに分かれています。




中は撮影オッケーでしたので、一部紹介します。



震災が起きた街を再現していて、どのあたりが危ないとかも教えてくれます。


ちょっと自身の震災を思い出すくらいリアルでした。



消火訓練は、水消火で画像に向かって消火します。消火器の使い方も丁寧に教えてくれました。

3歳の長男坊も体験。消火失敗!!

2回目でなんとか消せたようです(^^♪





もう少しお兄ちゃんコースだと、街を歩いて、どこどこに人が倒れていて、ジャッキで救出とか、どこどこに怪我をしている人がいて三角きんの手当て体験とかができます。地震直後の街を再現しているので、バーチャル体験です。長男坊も集中して街を眺めていました。



でも一番のお気に入りは入り口にあった消防車でした(^^♪




我が家自身が風化しないために…大人も学べる防災無料スポットでした。




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