3年

あの日から3年。



地震発生直後から、私自身微力ながらもできることを探し出し、不眠不休で数日間を過ごしていた。6月にようやく石巻に入ることができ、これからできることを探した。7月に次男坊が出産して、なかなか現地に行くことはできなくなったけど、今も会社として少しだげ復興支援に携わっている。




国は復興特別所得税等、色々な対策を打ち出しているが、まだまだ現地では困難な問題が多くあるように感じる。



阪神大震災があった1995年1月17日。来年は丸20年ということで、わが街でも防災講座や震災の検証講演が増えてきている。



神戸は観光ばかりがメディア露出するため、市街地では震災の爪痕は見つけにくい。しかし、一歩市街地を離れると、19年経過しても再建できないままさら地となっている場所も多い。今も神戸では、復興住宅借り上げ問題や復興住宅での孤独死、(仮設住宅も含めると1000人を超えている。その中には自殺も…)色々な問題がこの19年の間にも起きているが、なかなか全国的なニュースとしては露出しなくなった。また神戸市民約154万人の半数近くは阪神大震災を経験していない市民構成となったとのこと…。



メディアでは「風化させない」という言葉がよく挙げられるが、その言葉が追い付かないくらいのスピードで時間の変化が起きているようにも感じる。神戸で家屋全壊という経験をし、この19年を見てきた者として「風化してしまうくらいのスピード社会が今のニッポン」なのではないかと感じる。



それでも私自身は、経験を言葉に残し、スピード競争から立ち止まり、後世に伝えていくことが使命のひとつだと思っている。命ある限りこれからも防災の視点を語っていこう。




震災から3年。当時の私なんかより、もっともっと大変な思いをされている東北の方々を想いながら、毎日を大切に悔いなく過ごしていきたいと思います。