東電の賠償金借入

「東電は23日、福島原発の賠償に充てるため、政府から2189億円を受け取った。これで政府が東電に出したのは計8822億円。賠償は5月末までに1兆22億になる見通し。政府は今後更にお金を出す見込み」という記事が朝日新聞に掲載されていました。
東電の失態を国が補てんし、そのお金は結局のところ、国民の血税からも消えていく。
民間は東日本大震災支援を懸命にしているのに、どれだけ頑張ってもなかなか前にすすまない。被災地ではたいへんな状況が続き、被災地以外でもたいへんな状況になってきたというところかもしれない。
国の借金は将来の子どもたちにも大きくのしかかってくるだろうし、(実際のところ、今年度より扶養手当の子供分が廃止になっていたり、わかりにくい範囲でさじ加減しています。)とにかく国全体の先がみえない感じがします。
私が一番感じるのは、東日本大震災でもこれだけの賠償問題があるのであれば、東京や大阪の直下型地震が起きた場合、もっと大変なことが起きるということ。こんな金額ではすまないでしょうから、各企業のトップはきちんと防災時のリスクマネジメントを考えていく必要があると思いますし、防災について改めて考えなおしていかないといけない時期なのでしょう。


防災以外の最近のニュースでは、京都河原町での車突進事件に続き、京都亀岡での無免許運転のニュース。引率妊婦と子どもが亡くなった事件…なんとも言えない気持ちになります。我が家も小さな子どもがいるだけに、容疑者への感情は強くあります。死亡した妊婦の夫が「未成年だからといって加害者の名前は挙がらず、何の非もない妻やおなかの赤ちゃんが殺された…」とコメントしておりました。18歳という未成年にしても、無免許運転していいのか悪いのかは判断できたはず。ひとりの行動(もっといえば同乗した仲間の行動)が尊い命を奪ったことは事実であり、もっと未成年に対する処罰のあり方が変わっていかないと事件は繰り返されていくような気がしました。


地元ではJR宝塚線脱線事故7年という記事の特集が組まれています。事故現場のマンションを公園にするのか、そのまま残すのか議論されています。私も普段使う路線だけに、その前を通りすぎる度に、なんとも言えない気持ちになります。乗客の多くがそんな気持ちなのだと思います。地元では事故のフォーラム等、色々な取組みが行われています。私も風化しないよう考えていきます。