放射能のこと…

先日の夕刊フジ東京工業大学助教、澤田哲生先生の特集があった。テーマは放射能の正しい理解だった。記事内には『食べ物は洗えば落ちる。過剰反応するストレスのほうが体に悪い』とあった。澤田先生は『誰でもわかる放射能Q&A』を出版している。

正直、私の住んでいる地域では、このテーマの意識は弱い。保育園の土の入れ替えなんて、全く聞かないし、雨についても、過敏な反応はない。発癌性については、面白いまとめをされている方もある。


放射能と煙草の発癌率


放射能問題に私自身が意識が薄いのは、直接被害が少ない地域だからだと思う。そして正直、私が考えてきた『防災福祉』もこんなもんだろうなぁと思った。

東日本大震災が起きるまで、日本全体の国民は非常時の防災意識はとても薄かったと思う。実際、震災前の3月初旬、人気ブログランキングが行った防災の準備してますか?アンケートでも、全く何も準備していないが五割強だった(避難袋、家具固定、避難場所確認の三項目すべて完璧は、わずか五%でした)。
『死ぬ時は死ぬ』とか『そこまでして生きたくない』『地震が来たら死ぬつもり』という意見もたくさんあった(本当はもっとひどいコメントもありましたが、今の被災地の現状を考えると記載できないので割愛させていただきます…。震災前のアンケートでしたが、愕然としたのを思い出します)。そして、今回の東日本大震災では、帰宅困難者問題、放射能含め大規模な災害になり、前述のアンケート時とは異なり、人事ではなくなった…。それでも特定の地域以外では日常生活には影響がないので、そこまで過敏ではないとも思える。

私は、震災で家も亡くし、仲間も亡くしたから、今回の震災や放射能についても、この先ずっと考えていきたいけど…。それを人に押し付けるのは難しいし、これからも身近なことしかできないと思う。
なぜなら、今批判されている原発や、スーパー防波堤、耐震補強については、震度7が起きた1995年の阪神大震災の時にも、一部の専門家から既に挙がっていた問題だから。しかし、それぞれについても、反対者の考えもあり、防災を推進した者の意見はなかなか通らなかったと聞いた。今挙がっている問題は16年前にもあった問題で、当時はきっと一部だけの問題だったのだと思う。(これについては、我が業界でも同じことが言える。グループホームの火災事件、長崎で大惨事があり、防災研究者と現場サイドで話し合いが行われたが、最終的には折衷案どまり、そして昨年札幌で悲劇が繰りかえされました。そして、その後のスプリンクラー補助金…常に防災分野は後手のような気がしてしまいます)

けれど、今回の地震で、国民全体で変えていこうという流れがある以上、私も当然ながら賛同したい。震災関連については細々ながら16年考えてきたテーマだから…。原発放射能、各人の防災が高まってきている今だからこそ、その力が大きくなり変えていけるのだと思う。


これからも東日本大震災が風化しないよう、20年後も防災ブログ更新していたい。
それが私にできる小さな活動。小さい活動を継続していきたい。