グループホーム火災2

「まだ中に10人以上いるんですっ」施設の前で関係者とみられる女性が叫び、施設代表者が「早く助けてくれ、私を中に入れてくれ」と叫び警官に止められて、道端では心臓マッサージをする石、酸素ボンベを持った看護師も走り、現場は騒然とした。

入居者の親族は「テレビを見た知人に教えてもらい、慌ててきたが、何もわからない」と手で口を押さえ、おえつを漏らした(神戸新聞2/9朝刊より)

この10年で、グループホームに限らず、小規模の介護施設は、猛スピードで建設されています。超高齢社会に入り、高齢化率25%を超えた日本において、特別養護老人ホームだけではまかないきれなくなり厚生労働省も民間施設への移行に入っています。その例がサービス付高齢者住宅。想いを持って介護起業されている方が多いですが、それでもこのような事故が起き利用者が犠牲になることが繰り返されています。開設時や開設後の行政監査でも「防災」については、力を入れているとはいえない状況です。

関西学院大学教授の室崎先生は、過去2つの火災から「全グループホームスプリンクラー設置案」を出していましたが、現場(多くは介護経営者)から猛反発が起こり、折衷案として面積により設置義務なしという落としどころをつくった結果が今回の惨事のようにも思います。つづく