地域防犯防災展

今日はインテックス大阪の地域防災防犯展に来ています。毎年会社の研修として全従業員で来ています。会社のテーマに『防災福祉』というものがありますので、新しい情報をどんどん取り入れていこうと思います。今年は関西広域連合が初参加しましたので、入場者数も増えるでしょうね。

気になった商品をいくつか紹介します。

昨年もありましたが、介護ベッドシェルター。なかなかこういうアイデアって福祉用具業界にはないんですよね。防災業界だからこその視点だと思います。今日も介護業界の方がたくさん来ていましたが、注目を浴びていました。



関西広域連合の方々の出展。色々お話ししましたが、『阪神大震災で体験したからこそわかることがある』とおっしゃっていました。『ここにいますカード』は私も当時お世話になりましたが、これをカレンダー末尾につけて企業向けにカレンダー作成事業も行っているようです。弊社もカレンダーはよくいただきますが、災害カレンダーは今まで見たことがありません。

過去の災害についてもカレンダーに記載されていて、風化しないためにもこういうものは大切なのかもしれません。





こちらの写真は、ちょっとわかりにくいですが、水を入れて防災食を沸騰させているところです。


中身は牛丼。水でかえるお米の防災食はたくさん出ていますが、最近は水で温かいものが食べれるようになりました。試食しましたが、味も防災食という味ではなく、普通においしいです。



こちらはカレーライス。なんでも17種のスパイスをブレンドし、動物性油をつかわず、女性志向にしているそうです。味も抜群によくて、普通のレトルトより断然おいしかったです。これで5年保存が可能なのですからすごいです。防災食も介護食同様、ここ最近で飛躍的に進化していますね。



防災食は、昔の防災食(カンパンとかドロップとか…)という観点はなく、5年保存のパスタ(カルボナーラやペペロンチーノ)、炒飯、ちらし寿司まであります。8か月体育館の避難所にいて、いただいた物資がコンビニのお弁当しか当時はなかったので、それはそれでありがたかったのですが、高齢者さんは真冬の体育館の中で、冷たく固いお弁当と切れないお肉を「ありがたい、ありがたい」といって、翌日まで小分けにして食べていたのを思い出します。



国は「3日分の食事は各自で用意しましょう」とよく言っていますが、これだけ豊富になってきた防災食を選んでいると、1週間くらいは用意しておきたいと思えたりします。普通のレトルトよりも断然おいしくなっていますし、金額も最近は安価になってきました。外食一回分よりも安いですから、コツコツと揃えておきたいと改めて感じた研修でした。



今回、特に印象的だったのが、来場者の中で、企業の代表取締役の方がかなり視察に来ていたということでした。

防災食についても備蓄で交渉している企業代表の方も多く見かけました。「社員を守る」。すばらしいことです。



我が介護業界のうち、特に小規模施設やお泊りデイなど(災害時、行政の手がまわりにくい施設)、24時間体制でご利用者さんと向き合っている事業については、備蓄は絶対必要になりますね。夜間大災害が起きた場合にも対処できる防災マニュアルはもちろんのこと(ケアマネ事業の弊社でもしっかりマニュアルがあり、定期で災害時のシュミレーションを行っています)、利用者さん分の食事の備蓄は必要です。残念ながら、県の監査等では、そういうチェック項目がない都道府県が多いですが、防災視点については、介護事業を立ち上げた代表全員に必要な視点だと思います。利用中に災害があったときの初動期対応については、新潟中越東日本大震災でもたくさん報告されていますし、何度も何度もシュミレーションを重ねていく必要があります。何回したから準備万端ということはない分野ですし、できれば地域住民と一緒に行っていきたいものですね。

話はそれましたが、そういった部分で、今回一般企業でしたが、代表の方々が会社の防災を考えていることがわかり、今回の研修で一番の収穫でした。



多くの大学もブースを作っていて、最新の防災研究の発表をしていました。



やはり毎年、刺激をいただく研修です。