関西の防波堤のこと

昨日、防災には必ず反対者がいるという記事を書きましたが、早速今朝の地元新聞でそんな内容の記事がありました。

兵庫西宮市の沖合(近くに甲子園球場があります)の防波堤に係留している50隻の運搬船について、船の撤去を求めたという。
大阪湾の整備に伴い1960年代から停泊する光景が目立ち、台風で押し流され陸地への被害もあったため、県は92年から防波堤係留を求めた。

今回の東日本大震災でも港に係留された大型漁船が陸地に押し流される被害があったため、西宮市見直し要請となった。南海地震での津波予想値を倍に引き上げる方針である。
一方、運搬船を管理する協会は『いかりも下ろして係留している上、防波堤は満潮時でも水面から3メートル超の高さがある。津波が来たとしても船が岸壁まで到達するとは考えられない』とコメント。



色々な考えがあるとは思いますが、運搬船協会のコメントのように、どんなに防災を進めても反対者はあり、それが被害を拡大させる可能性もあるかもしれません。しかし運搬船側からいうと、日常の生活が大切であり死活問題かもしれません。スーパー防波堤についても当時漁業の方の反対意見はあったと聞きます。放射能問題についても同じかもしれません。

震度7が発生した阪神大震災新潟中越地震東日本大震災阪神での自身の被災、新潟、東北での被災地入りのときのこと…。現場を色々見て、防災は大切という気持ちは変わりませんが、『反対者の意見とそもそも防災に関心がないという意見』も大切であるというのが、今の私の防災テーマです。
押し付けず、相手に威圧がないように自身の研究を続けていきたいです。