『防災福祉』の目標

『防災福祉』の分野で新しく行いたいことがあります。
今朝の新聞に掲載されていたのですが、震災で亡くなった息子さんのお話がありました。市内の校長先生の息子さんで当時小学生でした。一階に寝ていた息子さんが未明に怖くて寝付けず二階に上がってきた。変わりにお父さんは一階に…。しばらくして息子さんが『もう大丈夫』と言って再び一階に降りた直後に震度7地震に…。あの時、自分の命と引き替えてほしいと何度も何度も泣いたという内容でした。


我が家も全壊し、姉が埋まり、頭蓋骨骨折の診断を受けながら、今も元気に頑張っています。数時間埋まっていた姉がガスの臭いがずっとしていたと言っていました。
もしかすると6434名の方々と同じ立場だったのかもしれません…。
家は無くしても、家族が無事だったことに感謝しなければいけない日々です。と同時に、今朝の新聞を読んでいて、まだまだ阪神大震災を知らない自分に気づきました。

亡くなった方々の人生をもっともっと教えてもらわないといけないのです。出版されている様々な震災の書籍を読み返し、亡くなった方々のエピソードを綴っていこうと思います。6434名の方々の震災を風化してはいけないのです。毎日おひとりの震災のお話をまとめたとして17年かかります。まとめあげれたとき、『防災福祉』の卒業なのかもしれません。それまでコツコツと私の身体に刻み込み続けます。


当時の震災を教えてください…。学ばせてください。
後世にきちんと伝えていきます、震災のこと。


新しい目標と共に、17年目の震災に向かいます。