『防災』

札幌グループホームの火災のことで、ある有名な芸能人のブログをみました。
その方は自らも介護施設を経営されています。
そこには火災で亡くなった方々のご冥福をお祈りしますというコメントがありながらも、経営者としてはやむを得ずという内容でありました。
スプリンクラー設置には数百万円かかるので小規模施設で設置義務化してしまうと倒産する…。

確かにそうなのです…私も小規模施設で長く働いていたので内部のことは良くわかります。
しかし、火災については2006年にも長崎で同じことが起きています。防災の研修がすすんでいない中、火災で亡くなる悲劇が繰り返し起きていること自体が大きな問題だと思います。
ですので、その著名な芸能人さんの(スプリンクラーを設置すると多くの施設が倒産する)というコメントについては、かなりショックでした。

ここ最近、介護業界が盛んになり、どんどん作られていく施設…。命を守るべき施設…。それなのにまだまだ防災研修の比重は軽く、緊急事態で対応できるスタッフが育たないまま、また新しく建てられていく…。

その芸能人さんのコメントから考えさせられたこと…。この先、経営重視傾向が強くなり、命が守れないのであれば、なんのために施設は建てられていくのだろうか…。
という空虚感でした。

それでも、多くの施設管理者さんは、色々な取り組みを行っていると信じていますし、私は介護を抱える家族の立場でもあります。このテーマいつまでも考え続けていきます。

今回の火災事故では、厚労省はじめ関連団体は、スプリンクラーの未設置だけに焦点がおかれているにも思えますが、もっと深い部分にも解決策がたくさんあるのだと思います。

またこのテーマでいつか綴ります。